◆『やわらぎ』 Message◆

◆Message From 『やわらぎ』◆


「ここに居たのね」

いつかこの世を終えるときには

迎え来る貴女に そう言って微笑みたい


あの日 

去りゆく貴女にさよならを告げなかった


時に幸福感の蔭に隠れ 

時に波瀾の潮に隠れ 

その姿が胸の中から消えたようにみえても


貴女はやはり 隣に居た

老成した心の 

大人びた けれど少女のままの姿で


皮肉な台詞まじりで

あたたかな愛情をたたえていた


貴女が私の愛情の芽吹きをくれた

まごうことなく

無償の愛情の芽吹きをくれた




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